忍者ブログ
多種多様に日々徒然 小言だったり小説一部だったり、 コメントはお好きにどうぞ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

陰踏み遊び

中学のとき、クラスの男子と混ざって、体育の授業にでる泉を見るのが嫌いだった。特に理由なんてなかったと思う。本当に、見ると吐き気がするほど嫌いだったんだ。
一番嫌いだったのはプールの授業。脇に抱えた水着鞄を持って、泉が嬉しそうに喋ってる。アタシはその隣で、ただ憂鬱を感じさせないように相槌を打つだけ。そんな曖昧な返答なんて、きっと泉には判ってたんだろうな、なんて思う。言われたことはないけど。
「あっちー。」
「いーじゃん、プール入れるんだから。」
「何、お前はいんねぇの?」
「・・・ノーコメント。」
「機嫌わりぃな。」
「ノーコメント。」

学校から少しだけ離れた古いプール。泉が着替えるために更衣室に入っていくのを見ながらアタシは制服のまま靴とソックスを脱いでプールサイドに。白い半そでのブラウスの袖を少しまくって、暑さをアピールしながら、日よけのテントの元に進む。同じ理由で休む何人かと顔をあわせて、同じような苦笑。「女って、めんどー」なんて会話を聞きながら、教師に一言言えば理由になる。

「なんだよ、マジ入んねーの?」
「泉・・・」

周りできゃあと騒ぐクラスの女子。そんな耳障りな声をBGMに泉が水着姿で近付いてきた。野球少年な癖に薄い身体。練習嫌いなくせに野球は好き。ホント馬鹿だなぁ、と思いながら泉が持っていたタオルを預かる。引退試合が終わって、もう中学の部活じゃ野球はしない。時偶に参加することはあっても、もう部員としては出来ない。ああ、夏が終わる。

「泉、坂下呼んでる。」
「あ?あー、うるせぇな。」
「行けば?アタシ機嫌悪いから泉でも容赦しないよ?」
「何がだよ、」
そう言って軽く笑って部活仲間のところに走っていった。アタシはまたはぁ、と息をついて、泉から預かったタオルを手に後ろの金網に寄りかかった、ぎち、と古めの金網が鳴く。授業が始まった、男子がふざけながらちらちらと女子のほうを見てる。所詮中学生だ、所謂気なるお年頃。プールを縦に分割されて左右に男女分かれて授業。隣で水着を着た女子がきゃっきゃと騒ぐ。それを気にしない男子も、また男子を気にしない女子もいないわけがない。ちなみに休み組みの女子はここぞとばかりに男子の方に声を出す。

「おーい!!」
ふと、名前を呼ばれて発信源を見れば、泉が飛び込み台に乗って手を振っていた。隣からは数名の女子が「泉君だ」なんていって手を振りかえしていた。アタシは手を振り替えしたりせず、ただじっと泉を見ていた。
薄いからだ、それでも男の身体つき。練習で日焼けした首周りと腕、成長期が終わりかけて眼に見えて出てきた喉仏。二の腕についた筋肉。そっか、男なんだよな、とアタシはまた息を吐いた。

笛の合図で5人の男子がプールに飛び込んだ。男子のほうでは25mクロール勝負になったらしい。やっぱり隣では女子が声を上げて応援していた。泉を・・・。

内臓がひっくり返りそうだ。
反対の飛び込み台のところでは、一番に到着した泉が嬉しそうに笑っていた。









「具合、悪ぃわけじゃねーよな?」
「は?」
帰り道、泉の押すチャリの隣でいきなりそう問いかけられた。
なんのことか判らず聞き返す。
「プールんとき、機嫌悪いとか具合わりぃつーより、ここにいたくねぇって感じだったからな。お前。」
「・・・よく見てんねぇ。」
「ったりまえだつーの。」
「じゃあ、泉はさ。」
チャリを押す泉の3歩前に出て、脚を止めた。同じスピードでチャリを押していた泉がアタシを追い越していく。

「泉は、あの時、アタシが手を伸ばしたら、一緒にプールの中、堕ちてくれた?」


キッィとチャリのブレーキ音。歩くのを止めた泉が振り返って笑った。
「いやだね。」

あ、やっぱりか。最初から判ってた答えを聞く必要なんて無かったのになぁ、
と呟く声は音にならずに消えた。ひゅっ、と息を呑む音が木霊する。
「どっちかっつーと、その手掴んで、走るほうがいい。」

「ごめん、意味がわかんない。」
「お前の行きたいとこ、一緒にいってやるよ。」


センチメンタルジャーニー


(・・・・・・うわ、予想外の答え。)
(愛の逃避行でも行っとく?)

今はもう、それほど嫌じゃない。

PR
望んだのはいつだって、真っ白なあのゴール

空を見上げた。
見上げて見えるのはやっぱり青い空だけで、ところどころに映る白。
見上げたところでどうなるわけでも、
何が見えるわけでもないことを知っているのに、
それでも見上げるのはやっぱり未練があるからだろう。

足を縫い付ける、鎖が恨めしい。
体を縛るこの足が、
この心が、
この未来が、
全部が絶望しか与えてくれなかったとしても、
それでもこの未来のために動いてきた私にとって、
後悔する以外の逃げ道なんて存在しなかった。
いっそ、止めれば楽だったんだろうけど、
それでも続けることを望んだ私に、
公開することことさえ罪になると誰かが囁いた。

「逃げられないわよ。」姉は言った。
「つらいとおもうよ。」親友は言った。
「それでも、やる」
そういった私に、二人は泣きそうな顔で、抱きしめたきた。
「ありがとう。」
そう言って笑ったら、二人は本当に泣き出した。

ごめんね、ありがとう。
私の大好きな人たち。
 

「はぁ、」

「は?」
「いやだからさ、泉とどこまで行ってんの?」

え、こういう話題って普通女子同士でやりませんか?

「なに、巣山も栄口も、気色悪ぃ、」
「いや、単純な興味だって。なぁ、巣山。」
「おお、」
「お前らすげぇ仲いいし、実際どうなのかなって。」
「別に普通でしょ。幼馴染なんだし。」
「いや、違う。」
「断じて違う。」

二人そろって否定するな。

「大体、どこまで行くも何にもまだ付き合ってないっての。」
「それ泉も言ってた。」
「(つーか二人して『まだ』ってのが俺は気になる。)」

「寝泊りとかするんだろ?」
「日常茶飯事。」
「「(答え方一緒か・・・)」」
「意識したりとかしないの? いろいろ、と・・・」
「ああ、つまり欲情するかしないかってこと?」
「まぁ、」
「そういうこと。」

「しないわけがないでしょ。」
「「(だよねぇ。)」」
「大体、寝ぼけて抱きつくのはアタシだけど、泉も便乗するんだよ?こう引っ張ってぎゅっと、
 なんつーか、それも子供の頃からだから慣れちゃったけど。
 昔はよく手繋いで寝てたんだけど中学上がった頃から思いっきり抱きつかれてたね。
 泉、アタシと同じくらいの体格なくせにしっかり男だしさ。力強いったら、
 二の腕とか肩のあたりとかわき腹とかしっかり筋肉ついてんの。男ってみんなそうなわけ?
 あんだけ食って太んないって反則だよね。寝るときとかはすっごい気持ちいいけど。、
 寝ぼけてるときの泉はなんつーか子犬だし。あれは可愛いって。
 地味に見せて想いっきり美人顔って反則。起きた時間近にあるんだから吃驚するよ。
 アタシ体温ちょっと低くいから泉の体温がちょうどいいんだよね、すりよってくるし、
 あの肩とか首にあたる髪も意外と柔らかいし、いいにおいだし。
 なんかもう、安眠枕みたい。    って、何その眼。」
「いやぁ、なんつーか、ねぇ、」
「泉が男だってのはよくわかった。」
「そしてお前も男だってのはよく分かった。」
「「ホント胸焼けおこしそう。」」
「はぁ?」
 


※一組は和むって、話。

「で?」
「正直な話をしようか、泉君。」
「・・・・・・うざ、」
「ひでぇ!!!」

いきなり部室に連れ込まれ、チームメイトに囲まれたかとおもいきやこれだ。
此の部活は暇人集団じゃないはずだ。むしろ何処の部活よりも遅寝早起きだと自負する。
新聞配達員と朝の挨拶するってどんな気分だと思うんだよ、

「で?」
「で、だ。」
「泉君、君は彼女とどこまで行ってるのかを知りたい。」
「そーだ、厳密に話せ。」
「手は繋いだ?デートとかは?」
「だから、ウザイっての!!特に浜田!!てめぇは部員じゃねぇだろーが!!!」
「俺だけか!?」
「大体な水谷、どこまで行ってるかも何も俺等まだ付き合ってねぇし。田島、厳密の使い方は全く違う。栄口お前素で自分が知りたいだけで聞いてくんな。」

おお、と言う賞賛の拍手は入らないからさっさと開放しろっての。
「え、付き合ってないのにあのラブラブ感は何?」
「水谷、『ラブラブ』は古い。」
「いーじゃんか、阿部。」
「幼馴染だし。」
「いやそれは間違いだ。」
「断じて間違いだ。」
「幼馴染でもお前等特殊だ。絶対に。」
「あんなにべったりな幼馴染なんて聞いたことも見たこともない。」
「いや見てるじゃん。」
「「「「だからお前等が特殊なんだって!!!」」」」
「よーするに羨ましいんだな。」
『おう!!』




「お互いの部屋に泊まったりとかは?」
「日常茶飯事。」
「うっわ、泉すげぇ。」
「なにが?」
「いや、なんつーか・・・そのぉ。」
「ああ、欲情しねぇのかって話しな」
『////////』

「しねぇわけねぇじゃん。」
「ですよねーぇ。」
「大体、寝ぼけて抱きついてくんだぜ?そりゃぁ、もう餓鬼の頃から。
 昔はよく手繋いで寝てたけどな。中学上がった頃から抱きついてきたな。
 あいつ細っこいくせにやたら柔らかいし。なんだありゃ女って全部そうなわけ?
 物食わなくて体重もすんげー低いのに、わき腹だとか肩だとかマジ気持ち良いし、
 体温ちょっと低くくて夏場でも全然OKだし、本人冷え性だかなんだかですりよってくるし、
 まぁ、暑くても抱きついてくっけどさ。夏場なんか汗かいてでも近付いてくるし、
 そのくせ汗臭くなくてむしろシャンプーだかリンスの匂いするし・・・・、
 低血圧だから朝起きたときのあの寝ぼけて俺の名前呼ぶときの舌足らずなところなんて、って、おい。」
「あー、いやその。」
「なんつーか、」
「ごちそうさまつーか」
「胃もたれ起こす感じ。」



※収集つかなくなった泉さん。と、水谷・阿部・栄口・田島・浜田でした。
さようなら孤独世界の住人よ

「ハッピーバースディ、」
自分にしては余りにも下らない発音の仕方をしたと思う。


そう言って手渡した包みを見て、彼はその大きな眼を更に大きくして動きを停止した。
「は?」なんて言葉も出てこないくらいにぱっかりと口をあけて、間抜けだ。
「何?」
たっぷり60秒待って、聴こえてきた言葉はこれ。
「欲しがってた新しい財布。いらないなら返せ。あたし使う。」
包んでるわけでもなく、無造作に雑貨屋の袋の中に入れられたシルバーチェーンのついた黒い財布。
多分、彼の趣味にストライクなはずのそれ。
勿論アタシの趣味にだってストライクだ。
選んでるとき、「やっぱ似てるんだな」なんて改めて思ったくらいに。
「おー、さっすが、判ってんじゃん。」
「でしょ。」
「遠慮なく貰っとく。」
「ん。」
だから返されないと判っててもう一つ色違いを買うあたしは馬鹿だ。
そっちは?ふと聴こえた幼馴染の声に、問い返すこともなく、ポケットに入れていた財布を見せた。
「はは、やっぱ一緒か。」
「うん。」

彼のには小さく刺繍された鳥のマーク、アタシには蝶のマーク。
そっくりな私達。
趣味も好みもそっくりで、双子じゃないのにそれ以上に、お互いに依存する。
ああ、なんて愚かな人間。

夕日の後の紅い陰

二人で帰るいつもの帰り道、6年間通った小学校と、3年間過ごした中学校と、
これから過ごす高校のほぼ中間地点に存在する、小さな小さな雑貨屋さん。

小学校のとき、母親と店員の女の人が笑いながら話すのを見ていた。
中学校のとき、幼馴染の彼女がふと気にしていたのを知っていた。
高校になって、若干緩やかになった登下校の原則を背に、勇気を出して中に入った。

レジの上に母親らしき黒猫と、足元をちょこちょこと歩く小さな黒と白の子猫が二匹。
俺を見て、にゃーと鳴いた。
「いらっしゃいませ」
まるでそう言ってるみたいだった。
母親猫は閉じていた目を開けて、ゆったりとにゃー、若干低い声で一声鳴いてまた眼を閉じた。

小さな小さな店内。
置かれた物は身に付けるものが多い。
猫の形をしたアップリケと小さな巾着。
銀色に光る鎖のネックレス。
花を咲かせた小さな模造のサボテンの植木鉢。
赤と青の色に染められた鳥の羽のついた帽子。


「いらっしゃいませ」
後ろから声を掛けられて振り向けば、記憶に薄っすらと存在する女店員。
あら、と聴こえた声は昔と変わらない。
久しぶりに見た顔が来たわねぇ、なんてのったりと笑った。

「ごゆっくり。」
そう言って店員・・・いや店主はレジのところに座って本を読み始めた。
俺は息を吐いてもう一度店内を見回る。
あ、声が出掛けて止まった視線。
そして見つけた、『宝箱』
これと言った装飾もなく、寧ろ店内じゃ目立たない場所に置かれた小さな小さな物。
それでもこれが気になった。

「やっぱ似てんのねぇ、君達。」
「は?」

女店主はレジの陰から顔だけを向けて笑った。

「あの子も、それみて10分くらい動かなかったもの。」
それ、と指し示した『物』

夕日の赤が反射する銀色の四角い箱。
すぅっと走る切り取られた線はつなぎ目。
蓋の上に描かれた雪の結晶の模様。
たったそれだけ。装飾はそれだけ。
けれど、蓋を開けて、流れる数音。
きりきりきりと一つ一つ紡ぐ音のメロディ。

「包む?」
そのオルゴールを手にとって、お願いします。
そう頼むのに時間は掛からなかった。

きっと渡したら、愕いた顔をするんだろうな、
幼馴染だった彼女の顔を思って、一つ笑った。
母親猫と子猫二匹は、

ニャー

やっぱり合唱するように「ありがとうございました」
そう言って鳴いた。

後悔はしていない
掌に転がる白いボール。随分、離れていたそれ。
後悔はしていない。けれど、戸惑いはあった。
彼らと練習していたときとは違う。私だけに許された、この場での特権。
こげ茶色の土がそのステージを作り出した。
スポットライトの変わりに焼け付く太陽の光。
横断幕はきっと、この蒼い青い晴れ渡った空色。
観客はベースのそばに立つ、あのバッター。
十分だ、

呟いた声は誰にも聞こえない。ボールだけに捧げた誓いの言葉。
深く吸い込んで、一拍置いて少しずつ吐き出した。
黒いグローブの中にある玉を握る。
考える必要なんて無い。身体が覚えてる。
握りを気にする必要も無い。一番得意としたボールだ。
二回目の呼吸でゆっくりと目を開けた。
睨むように構えるバッターの真横。キャッチャーが構えるミット。
少し茶色に焦がれたプレートを踏んで、セットする。
右足をゆっくりといつものリズムでワインドアップ。そこからはもう無意識に。
振りかぶった手から、ボールが離れる感触。
ああ、最高に気持ちが良い。
拍手

拍手お礼のアイディアはあるのに、未だ実行できずにいたりする。
ちなみに予定ではホイッスル夢。
ショートのショート、んで、シリーズ。
今月中になんとかできればいいな、と思っとりますです。

最近、泉くんが可愛い

『おおきく振りかぶって』
青春だと思うボク、うーん・・・
泉くん可愛いよ、
榮口くんはいいきゃら。
早く新刊でないかなぁ。、





ちょろっとさっきまで祭りにでかけてました。
うーん、いいな着物。
ボク的には黒髪に項は基本。
最近、裾が短いのを着てる奴が居なくなったのもまたいい。
あれは嫌い。

甚平はいいよね、あのフリーさが、
山本似合うだろうなぁ、
きっと、

硝子の靴には程遠い
彼は強い、
見た目は貧弱、どちらかといえば女顔(言えば不機嫌になるけど)
逃げ腰が標準装備で、自分をダメな奴だと良い続ける。
でも、そうじゃない。
彼を知っている人間から見れば、彼は俺達の誰よりも強かった。

強く、優雅に舞うその身のこなし、
額に宿る、覚悟の炎
鮮やかな、慈愛と空の瞳
ああ、彼はなんて、偉大なんだろう

少なくとも、彼のそばに居る男はそう心酔している。
じゃあ、俺は?
俺にとって、彼は、何?

あの男の言うように、彼は強い。
体躯は貧弱、顔は女顔。内気と言うより自身が無い。
勉強も運動も、人より劣ると言い放つ傍らで、
誰にもできないことをあっさりと成し遂げる。
彼は凄い。

あの空に堕ちた瞬間、
堕ちているのは自分なのに、まるで、空が迫ってきて、押しつぶされるかと思った。
ああ、いつもその下にいる自分は、なんて非力で、小さな人間なんだ、
と瞬間的に思わされるほどに、
 あ の そ ら は こ わ か っ た

けれど、その空を同じ空で、全く別の空で、塗り替えた。
それが彼、俺の親友。俺の大事な友達。
真っ青な大空の下、透明な、橙色のその炎を俺は綺麗だと、思った。

俺を助けてくれた彼、その時はなんて強いんだろう、とそう思った。
なのに、違った。

彼は啼く。
傷つけるな、と
止めてくれ、と
誰も、傷つけないでくれ、と

彼は犠牲に出来ない。
人間なら、多少の犠牲がつき物なのは、俺にだって知ってる。
野球をやるために、自由な時間を犠牲にした。
野球を止めるために、その身を犠牲にしようともした。
止めるともりなんてなかったけど、その時は何を聞いても言っても言われても、嘘にしか聴こえなくて、
でも、彼は啼く、シナナイデと。
スカイダイブの後にだって、続けてよ、と啼いていた
争奪戦の最中にだって、怪我をしないで、と啼いた
彼は啼く。

自分よりも、他人が、近しい者が傷つくのを、犠牲にされるのを、するのを、彼は嫌う。



彼は凄い、
彼は弱い、
彼は強い、
彼は愚か、



ああ、それでもいいじゃないか、彼は自分にとって、何者でもない
彼は『彼』以外に存在しない。
俺の唯一。
俺の存在証明。


そばで笑う権利を、どうかそのリングと引き換えに、
そういったら彼は笑った。
そんなもの無くても、そばにいるよ、って
莫迦みたいに笑おうね、って
だから、怪我しないでね、って
だから、だから、だから、

ああ、なんだ、簡単だ。
俺にとっての彼は・・・、





シンデレラの硝子の靴には程遠い、
そんな出会いときっかけだって良い、
君のそばにいる権利を下さい。
君を護る力を下さい。
君に護られる誇りを下さい。

君を愛する俺を下さい。
Calendar

03 2026/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
最新コメント

最新記事

アクセス解析