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多種多様に日々徒然
小言だったり小説一部だったり、
コメントはお好きにどうぞ
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陰踏み遊び
中学のとき、クラスの男子と混ざって、体育の授業にでる泉を見るのが嫌いだった。特に理由なんてなかったと思う。本当に、見ると吐き気がするほど嫌いだったんだ。 PR
望んだのはいつだって、真っ白なあのゴール
空を見上げた。 足を縫い付ける、鎖が恨めしい。 「逃げられないわよ。」姉は言った。 ごめんね、ありがとう。
「はぁ、」
「は?」 え、こういう話題って普通女子同士でやりませんか? 「なに、巣山も栄口も、気色悪ぃ、」 二人そろって否定するな。 「大体、どこまで行くも何にもまだ付き合ってないっての。」 「寝泊りとかするんだろ?」 「しないわけがないでしょ。」
「で?」
「正直な話をしようか、泉君。」
「・・・・・・うざ、」 「ひでぇ!!!」 いきなり部室に連れ込まれ、チームメイトに囲まれたかとおもいきやこれだ。 此の部活は暇人集団じゃないはずだ。むしろ何処の部活よりも遅寝早起きだと自負する。 新聞配達員と朝の挨拶するってどんな気分だと思うんだよ、 「で?」 「で、だ。」 「泉君、君は彼女とどこまで行ってるのかを知りたい。」 「そーだ、厳密に話せ。」 「手は繋いだ?デートとかは?」 「だから、ウザイっての!!特に浜田!!てめぇは部員じゃねぇだろーが!!!」 「俺だけか!?」 「大体な水谷、どこまで行ってるかも何も俺等まだ付き合ってねぇし。田島、厳密の使い方は全く違う。栄口お前素で自分が知りたいだけで聞いてくんな。」 おお、と言う賞賛の拍手は入らないからさっさと開放しろっての。 「え、付き合ってないのにあのラブラブ感は何?」 「水谷、『ラブラブ』は古い。」 「いーじゃんか、阿部。」 「幼馴染だし。」 「いやそれは間違いだ。」 「断じて間違いだ。」 「幼馴染でもお前等特殊だ。絶対に。」 「あんなにべったりな幼馴染なんて聞いたことも見たこともない。」 「いや見てるじゃん。」 「「「「だからお前等が特殊なんだって!!!」」」」 「よーするに羨ましいんだな。」 『おう!!』 「お互いの部屋に泊まったりとかは?」 「日常茶飯事。」 「うっわ、泉すげぇ。」 「なにが?」 「いや、なんつーか・・・そのぉ。」 「ああ、欲情しねぇのかって話しな」 『////////』 「しねぇわけねぇじゃん。」 「ですよねーぇ。」 「大体、寝ぼけて抱きついてくんだぜ?そりゃぁ、もう餓鬼の頃から。 昔はよく手繋いで寝てたけどな。中学上がった頃から抱きついてきたな。 あいつ細っこいくせにやたら柔らかいし。なんだありゃ女って全部そうなわけ? 物食わなくて体重もすんげー低いのに、わき腹だとか肩だとかマジ気持ち良いし、 体温ちょっと低くくて夏場でも全然OKだし、本人冷え性だかなんだかですりよってくるし、 まぁ、暑くても抱きついてくっけどさ。夏場なんか汗かいてでも近付いてくるし、 そのくせ汗臭くなくてむしろシャンプーだかリンスの匂いするし・・・・、 低血圧だから朝起きたときのあの寝ぼけて俺の名前呼ぶときの舌足らずなところなんて、って、おい。」 「あー、いやその。」 「なんつーか、」 「ごちそうさまつーか」 「胃もたれ起こす感じ。」 ※収集つかなくなった泉さん。と、水谷・阿部・栄口・田島・浜田でした。
さようなら孤独世界の住人よ
「ハッピーバースディ、」
夕日の後の紅い陰
二人で帰るいつもの帰り道、6年間通った小学校と、3年間過ごした中学校と、
後悔はしていない
掌に転がる白いボール。随分、離れていたそれ。
後悔はしていない。けれど、戸惑いはあった。 彼らと練習していたときとは違う。私だけに許された、この場での特権。 こげ茶色の土がそのステージを作り出した。 スポットライトの変わりに焼け付く太陽の光。 横断幕はきっと、この蒼い青い晴れ渡った空色。 観客はベースのそばに立つ、あのバッター。 十分だ、 呟いた声は誰にも聞こえない。ボールだけに捧げた誓いの言葉。 深く吸い込んで、一拍置いて少しずつ吐き出した。 黒いグローブの中にある玉を握る。 考える必要なんて無い。身体が覚えてる。 握りを気にする必要も無い。一番得意としたボールだ。 二回目の呼吸でゆっくりと目を開けた。 睨むように構えるバッターの真横。キャッチャーが構えるミット。 少し茶色に焦がれたプレートを踏んで、セットする。 右足をゆっくりといつものリズムでワインドアップ。そこからはもう無意識に。 振りかぶった手から、ボールが離れる感触。 ああ、最高に気持ちが良い。
最近、泉くんが可愛い
『おおきく振りかぶって』
硝子の靴には程遠い
彼は強い、
見た目は貧弱、どちらかといえば女顔(言えば不機嫌になるけど) 逃げ腰が標準装備で、自分をダメな奴だと良い続ける。 でも、そうじゃない。 彼を知っている人間から見れば、彼は俺達の誰よりも強かった。 強く、優雅に舞うその身のこなし、 額に宿る、覚悟の炎 鮮やかな、慈愛と空の瞳 ああ、彼はなんて、偉大なんだろう 少なくとも、彼のそばに居る男はそう心酔している。 じゃあ、俺は? 俺にとって、彼は、何? あの男の言うように、彼は強い。 体躯は貧弱、顔は女顔。内気と言うより自身が無い。 勉強も運動も、人より劣ると言い放つ傍らで、 誰にもできないことをあっさりと成し遂げる。 彼は凄い。 あの空に堕ちた瞬間、 堕ちているのは自分なのに、まるで、空が迫ってきて、押しつぶされるかと思った。 ああ、いつもその下にいる自分は、なんて非力で、小さな人間なんだ、 と瞬間的に思わされるほどに、 あ の そ ら は こ わ か っ た けれど、その空を同じ空で、全く別の空で、塗り替えた。 それが彼、俺の親友。俺の大事な友達。 真っ青な大空の下、透明な、橙色のその炎を俺は綺麗だと、思った。 俺を助けてくれた彼、その時はなんて強いんだろう、とそう思った。 なのに、違った。 彼は啼く。 傷つけるな、と 止めてくれ、と 誰も、傷つけないでくれ、と 彼は犠牲に出来ない。 人間なら、多少の犠牲がつき物なのは、俺にだって知ってる。 野球をやるために、自由な時間を犠牲にした。 野球を止めるために、その身を犠牲にしようともした。 止めるともりなんてなかったけど、その時は何を聞いても言っても言われても、嘘にしか聴こえなくて、 でも、彼は啼く、シナナイデと。 スカイダイブの後にだって、続けてよ、と啼いていた 争奪戦の最中にだって、怪我をしないで、と啼いた 彼は啼く。 自分よりも、他人が、近しい者が傷つくのを、犠牲にされるのを、するのを、彼は嫌う。 彼は凄い、 彼は弱い、 彼は強い、 彼は愚か、 ああ、それでもいいじゃないか、彼は自分にとって、何者でもない 彼は『彼』以外に存在しない。 俺の唯一。 俺の存在証明。 そばで笑う権利を、どうかそのリングと引き換えに、 そういったら彼は笑った。 そんなもの無くても、そばにいるよ、って 莫迦みたいに笑おうね、って だから、怪我しないでね、って だから、だから、だから、 ああ、なんだ、簡単だ。 俺にとっての彼は・・・、 シンデレラの硝子の靴には程遠い、 そんな出会いときっかけだって良い、 君のそばにいる権利を下さい。 君を護る力を下さい。 君に護られる誇りを下さい。 君を愛する俺を下さい。 | Calendar
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