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多種多様に日々徒然 小言だったり小説一部だったり、 コメントはお好きにどうぞ
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硝子の靴には程遠い
彼は強い、
見た目は貧弱、どちらかといえば女顔(言えば不機嫌になるけど)
逃げ腰が標準装備で、自分をダメな奴だと良い続ける。
でも、そうじゃない。
彼を知っている人間から見れば、彼は俺達の誰よりも強かった。

強く、優雅に舞うその身のこなし、
額に宿る、覚悟の炎
鮮やかな、慈愛と空の瞳
ああ、彼はなんて、偉大なんだろう

少なくとも、彼のそばに居る男はそう心酔している。
じゃあ、俺は?
俺にとって、彼は、何?

あの男の言うように、彼は強い。
体躯は貧弱、顔は女顔。内気と言うより自身が無い。
勉強も運動も、人より劣ると言い放つ傍らで、
誰にもできないことをあっさりと成し遂げる。
彼は凄い。

あの空に堕ちた瞬間、
堕ちているのは自分なのに、まるで、空が迫ってきて、押しつぶされるかと思った。
ああ、いつもその下にいる自分は、なんて非力で、小さな人間なんだ、
と瞬間的に思わされるほどに、
 あ の そ ら は こ わ か っ た

けれど、その空を同じ空で、全く別の空で、塗り替えた。
それが彼、俺の親友。俺の大事な友達。
真っ青な大空の下、透明な、橙色のその炎を俺は綺麗だと、思った。

俺を助けてくれた彼、その時はなんて強いんだろう、とそう思った。
なのに、違った。

彼は啼く。
傷つけるな、と
止めてくれ、と
誰も、傷つけないでくれ、と

彼は犠牲に出来ない。
人間なら、多少の犠牲がつき物なのは、俺にだって知ってる。
野球をやるために、自由な時間を犠牲にした。
野球を止めるために、その身を犠牲にしようともした。
止めるともりなんてなかったけど、その時は何を聞いても言っても言われても、嘘にしか聴こえなくて、
でも、彼は啼く、シナナイデと。
スカイダイブの後にだって、続けてよ、と啼いていた
争奪戦の最中にだって、怪我をしないで、と啼いた
彼は啼く。

自分よりも、他人が、近しい者が傷つくのを、犠牲にされるのを、するのを、彼は嫌う。



彼は凄い、
彼は弱い、
彼は強い、
彼は愚か、



ああ、それでもいいじゃないか、彼は自分にとって、何者でもない
彼は『彼』以外に存在しない。
俺の唯一。
俺の存在証明。


そばで笑う権利を、どうかそのリングと引き換えに、
そういったら彼は笑った。
そんなもの無くても、そばにいるよ、って
莫迦みたいに笑おうね、って
だから、怪我しないでね、って
だから、だから、だから、

ああ、なんだ、簡単だ。
俺にとっての彼は・・・、





シンデレラの硝子の靴には程遠い、
そんな出会いときっかけだって良い、
君のそばにいる権利を下さい。
君を護る力を下さい。
君に護られる誇りを下さい。

君を愛する俺を下さい。
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